2026年10月3日土曜日

天皇家の存在

  1922年、イタリアのムッソリーニは、ナポリでこう演説した。

 私たちはみずからの神話を創造した。神話は信仰であり、熱情である。それは現実であることを必要としない。 ・・・私たちの神話は民族、偉大な民族である!私たちはこの神話を具体的な現実にし、そこにあらゆるものを従属させたい。

  ファシストにとって神話は、とても大切なもので、「現状を変える」為には、必要不可欠である。

 イタリア、独逸のファシズムは、神話を創造した。

 軍国主義日本を再生させるためには、日本も神話が必要となる。ところが、日本で神話と言う場合、天皇制に即したものをつくる必要がある。天皇制と無関係の神話は、日本ではありえない。 

 高市政権のウラにいる日本会議や神社本庁は、戦前の日本に戻したくて戻したくてイライラしている。高市政権が成立したので、ここで何とか神話を再興して、大日本帝国時代のように軍拡を推進し、軍事大国にしようと考えているはずだ。実際、軍拡に邁進しようとしている。

 しかし、その神話、天皇制を中核とした新たなものを再興しなければならないのだが、現在の天皇家は、日本国憲法第九条の平和主義を尊重する 姿勢を示し続けている。

 復古的な日本会議、神社本庁は、天皇家がそうした姿勢を堅持していることを認めたがらない。でも現実にそういう姿勢であるが故に、彼らは、ファシスト政治家、ファシスト官僚とタッグを組み、現天皇家につながらない天皇家を創出しようと画策している。それが養子案で、皇族に軍国主義、戦争主義を信奉し、それを実践する天皇家に「変える」ことを企んでいる。

 なお、そのような軍国主義、戦争主義の天皇は、男でなければならない。なぜなら、神話の背後に、どうしても家父長制をまとわりつかせなければならず(ファシズムの国家指導者は、伝統的な家父長制家族の父親になぞらえるのだ!)女性ではだめなのだ。

 かくて、高市政権は、それを狙って7月、 「皇室典範等の一部を改正する法律」を制定し、「親王、親王妃、内親王、王、王妃及び女王は、皇嗣及び皇嗣妃を除き、皇室会議の議を経て、皇室典範による皇族男子であった者の嫡男系嫡出の子孫である現に皇族でない年齢十五年以上の男子であって、配偶者及び子がないものに限り養子とすることができることとし、これにより養子となった男子は、皇族となることとする。また、養子となったことにより皇族となった男子は、皇位継承資格を有しないこととし、その摂政就任順序を内親王及び女王の次とすることとする。なお、養子となったことにより皇族となった男子及びその子孫の皇族としての地位は、実方の系統によることとする。」(内閣官房のHPより)制度をつくった。

 かくて、ファシストたちは、天皇家は、利用できる限り存在を認め、利用できなければ「変える」のである。

 かくて、ファシストたちは、日本において、もっとも天皇に敬意を示さない者たちであることを証明した。利用できない現天皇家は、彼らにとっては邪魔な存在なのであり、排斥をこころみるからである。

 

  

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