昨日の『東京新聞』の特報欄は「SNS選挙時偽情報」でした。そこに保守系ユーチューバーの「地雷チャン」が紹介されていました。彼女は、沖縄県知事選の時「ついに沖縄は中国になってしまうのか」という動画をアップし、「玉城デニーに投票したら日本は終わってしまう」と呼びかけたといいます。
わたしはXはまったく見ることもしませんから、この記事からしか判断できませんが、「沖縄は中国になってしまう」とか、知事がデニーさんなら「日本は終わってしまう」という言辞、これらは「偽情報」ではないのでしょうか。今までデニーさんが知事だったわけだから、その時期「日本は終わってしま」っいたのでしょうか。
こんなデマもどきの言辞に人々が躍らされているとするなら、それこそ「日本は終わる」と思います。
ここに『ポピュリズムの仕掛人』という本があります(白水社)。そこにはこういう記述があります。
「今日、憎悪を流布する人びとは、インターネットを利用して経済的な利益を得るようになった。」「ネット上では強い感情を呼び起こすコンテンツが重視されるため、穏健な意見の持ち主が注目を集めることは難しい。したがって、彼らならびに彼らを扱うネット・メディアは、満足のいく収入は得られない。」「聴衆を退屈させない」「今日、世界のポピュリズム運動の主要人物たちは、「連日、騒動を起こす」という原則に基づいて行動している。」(150~51頁)
著者は、そこに「危険」を感じています。
「なぜ危険かというと、大衆の秘められた暴力的な欲動であるアニマル・スピリッツを解き放つことは比較的容易だが、これと逆の道を辿るのは、はるかに困難だからだ。」
「恫喝、侮辱、人種差別的な発言、意図的な嘘、陰謀論などからなる彼らの政治スタイルは彼らが登場するまでは、数十年間にわたって政治システムの片隅にあった。しかし今後、こうしたスタイルが政治システムの中央に位置する。今日の若い世代は、政治を観察することによって反リベラルな態度やスローガンからなる国民教育を受けている。こうした教育は、彼らが大人になったときの態度に大きな影響を及ぼす。一度破られたタブーは簡単には修復できない。」
「彼らは何か新しいもの、おそらくさらに刺激の強いものを求めるはずだ。」(155頁)
偽情報を流している者たちは、無責任な人物であると、わたしは思います。
流している情報そのものの真偽はどうでもよいということの無責任、その偽情報を第三者がどう受け取ってもよいという無責任。
その無責任の上に、彼ら、彼女らは、カネを儲けているのです。カネのためなら、何をしても良い、という点で、詐欺師などと同列ではないかと思います。
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