今日のニュースに、「総人口2.5%減、1億2297万人 外国人384万人で過去最多 25年国勢調査」というものがありました。
この人口減少は、将来の日本のありかたを決めると思います。とにかく、子どもの数が減っているのですから。近所の小学校は、軒並み、学級数が減っています。あるいはあちこちで、小学校の統合や、小学校と中学校を合体させるということも行われています。
なぜ子どもが、こんなにも減ってきたのでしょうか。
わたしは、財界の責任が大きいと思っています。
ここに、『東京新聞』の「非正規増やす95年提言 作成者/「経営者 人の大切さ忘れた」」という記事のコピーがあります。
1995年、日本経営者団体連盟(日経連、現在は経団連)が「新時代の日本的経営」という報告書をまとめました。
当時は円高でした。輸出企業などが困っていました。円高のために、日本の労働者の賃金を国際的に比較すると相対的に高くなっていたからです。だから、労働者の賃金を下げたいという欲望が高まり、日経連は、労働者を「長期蓄積能力活用型」、「高度専門能力活用型」(専門的な能力を持つ人)、「雇用柔軟型」(ふつうの労働者)にわけ、「長期・・・」だけを正社員として 、あとは非正規雇用にしようと提案しました。
経団連などはこれにとびつき、政府にそれを実現させようとしました。その結果、徐々に非正規が増やされ、小泉純一郎内閣のとき、自動車など一般製造業に非正規を雇用しても良いということになり、一挙に非正規の雇用者が増えました。一般企業は勿論、教育現場や役所などでも非正規は増えていきました。正規雇用は増やさず、非正規で賄うという形態が一般化しました。
もちろん非正規は給与が少なく、正規なら昇給もありますが、非正規はそうしたことがほとんどなく、低賃金のまま働き続けるしかありません。その結果、結婚も出来ず、したがって子どももつくれませんでした。それがもう30年以上続いているのです。
だから、わたしは、少子化の原因をつくったのは、財界と政治家だと思っています。ということは、現在の経済的な衰退も、彼らの責任だと思っています。
労働力が足りない(それはあらゆる現場の声です)ということから、外国から働く人を招くようになりました。でも、あくまで外国人は低賃金労働力としてのみ日本国内に置くのです。
ここでたいへんなことが起きています。日本経済は、外国人労働者に依存しなければ立ちゆかなくなっているのに、高市某は「排外主義」的な政策を強化し、外国人にとって住みにくくするというアホな政策を強めています。
これらに貫かれているのは、日本人の労働者でも、外国人労働者でも、財界は労働者は低賃金でなければならないと考えているということです。使い捨て、とも言えます。
そうしたやり方が、日本を衰退させてきました。
冒頭の記事の中で、この報告書を書いた成瀬健生さんは、「私が日経連でお付き合いした経営者はもっと人間を大事にしていた。今はお金だけためて人間を育てることを忘れてしまった」と嘆いているそうです。
でも、そういうシステムを提案したのは、あなたなんですよ。システムに沿って人間は動く(この場合は経営者です)のですから。あなたは罪作りなことをしましたね、とわたしは、この方に言いたいと思います。
非正規を減らして、正社員を増やす、なんてことをどこもやっていないじゃないか。役所ですら・・・・
人を雇う側が、人口減をつくり出してきたのです。