この本、奥付には発売が10月1日となっています。しかし、わたしは、今日読み終えました。
たいへん面白い内容でした。面白い、というのは、要するに得るところが多い書物であるということです。紹介したい個所がいっぱいありすぎるので、少しだけ紹介します。
末尾に、左派リベラルの実態への言及があります。「左派リベラルの人たちのなかには、何かに反対したり、何かを止めようとしたりする運動を展開するとき、すべての参加者が同じ世界観を持ち、同じ考え方でなければ拒絶反応を示す人々がいる。」(287頁)
わたし自身、そのような運動に参加してきましたが、今はほとんど参加していません。ここに引用した志向をもった人々と接することがいやになってしまったからです。
「統一戦線」ということばがむかしありました。今では、ほとんど死語になっています。考え方などが異なっても、この点だけでは一緒になって行動しよう、ということから運動をつくり出すということもしたことがあります。だも、これを維持するのは難しいのです。わたしには属する政治的な団体や組織はないのですが、そうしたところに属している人の中には、「この点だけ」ではなく、あれもこれも入れようとするのです。「同じ考え方」への同調を求めてくるのです。
また、運動する人たちの中には、「俺が、俺が・・・」という人もいます。いかに自分自身が運動の中で中心的なことをしてきたのか、あるいはすごいことをしてきたのかを自慢する人です。
いやですね。
だから今は、完全にone of them 、つまり個人として参加し、わたしのことを知らないような人たちのなかに混じって動く、という運動だけ、参加します。ということは、地元の運動には参加しないということです。
この本を読んでいると、そのとおり!と思うところがいっぱいあります。白井さんは、かなり忖度することなく鋭く批判をしています。このような自由な批判を行うことはとても大切なことだと思います。
「中道改革連合」を結成した中心人物に、野田佳彦という人がいます。この人について、「野田佳彦氏は旧民主党を二度までも壊滅させた(括弧内略)咎を責められがちだが、「野田氏は、本当は自民党の秘密党員なのだ」と仮定するならば、この上なく優秀なスパイである」(242頁)と書かれています。今まで、自由民主党にいた方がフィットするのに、なぜ民主党なんかにいるのだろうと思っていました。白井さんの指摘通りだとするなら、理解できます。
この本、付箋だらけです。1900円+悪税で、そんなに高い本ではありません。読んでみたらいかがでしょうか。
0 件のコメント:
コメントを投稿