トランプ大統領が行っているのは、法治主義の破壊である。その原動力はどす黒い怨念のようにみえる。政敵である民主党地盤を破壊しようとする動き、大学など高等教育機関への攻撃はトランプ批判勢力を潰そうとする動きだろう。
トランプを報じる新聞などを読んでいると、そこまでやるかというほど、トランプは法や慣習を無視している。
『日刊ゲンダイ』がトランプと安倍晋三との共通点をあげている。「メディア介入」「官僚組織の破壊」「分断の政治」の三点である。トランプはみずからに批判的な勢力、人物を排除する、安倍の場合は不都合なことを報じさせないために権力的に介入する、トランプは省庁の廃止をすすめる、安倍の場合は官僚組織を自分のやることを邪魔させないように人事に介入する、法制局長官を強引にヒラ目官僚に差し替えたことなどたくさんある。そして、二人とも自分自身が気に入らない特定の集団や個人を激しく攻撃する、その結果国民に分断を持ち込み、対立を先鋭化させ、ネトウヨなどを活気づける。
新自由主義的な思考は、権力を少数の者に集中させ、権力者に自由な動きをさせるというものである。
その結果、会社でも、学校でも、政治の世界でも、権力者への権力集中が進み、構成員の意思は無視する。独裁的な政治形態への「進化」である。
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