2026年5月12日火曜日

韓国映画「砂時計」

  デモクラシータイムスで、光州事件に関して、韓国映画「砂時計」について語り合う番組を流していた。

 わたしは、この映画を全編見た。最後、主人公パク・テスが死刑となり、親友のカン・ウソクが彼の骨粉を思い出の山上でまくというところで終わる。主人公の父親は共産主義者だった。そのため、反共国家・韓国で生きて行く上で、彼の前に多くの障害がたちはだかり、結局ヤクザの世界に入る。彼は光州事件に遭遇し、市民の側に立ち行動する。カン・ウソクは貧しい農家出身であったが、苦学して検事となる。そしてその間に、カジノ王の娘であるユン・ヘリンが登場する。

 韓国の現代史を、韓国の政治社会構造の下で生きる三人の姿を通して明らかにする。素晴らしい映画だ。

 韓国は、わたしがもっとも関心を抱いている国だ。『世界』に連載されていた「韓国からの通信」(のちに岩波新書となる)を読んでいたから、韓国の独裁政治に抗して闘う学生らに強く共感していた。

 わたしが、歴史を研究している(もう過去である)というとき、主な研究テーマは日朝関係史であると答えていたほどだ。それに関係する研究をいくつか著しているが、なぜ韓国・朝鮮に関心を持っているかというと、中学時代の友人に在日コリアンがいた。いまも仲良くしているから、過去形ではないが、彼は、周りのひとが彼の出自を知っているのに、みずから在日だとカミングアウトしたことはない。それだけ、日本に於ける在日の置かれている立場が微妙であるということである。

 いま、韓国ドラマに多くの視線が注がれ、K・ポップが日本で盛んに聴かれている。それは素晴らしいことで、わたしはとても喜んでいる。

 「砂時計」の最後の場面で、号泣したことを覚えている。理不尽なことに苦しみ、生きづらさを強いられた人びとに、わたしは大いに共感する。 

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