2026年4月10日金曜日

【本】青木美希『それでも日本に原発は必要なのか?』(文春新書)

  青木さんは、朝日新聞社の社員でもある。しかし、原発の問題点を指摘することに、朝日新聞社は反対している。朝日新聞社は、原発に賛成のメディアである。本書の「あとがき」をみればよい、原発をずっと取材し続けている青木さんに対し、朝日新聞社がいかに抑圧しているかがわかる。

 2025年10月17日、東電の柏崎刈羽原発を動かすための全面広告が、日経、読売、朝日に掲載されたという。つまり、政治家と、電力会社と官僚が、国民の税金や電気料金に寄生して、カネを分け合うという構図の中に、メディアも入っているということである。

 朝日新聞は良心的なことを報じるという間違った考えは捨てなければならない。朝日新聞は、読売などと並ぶ保守的新聞であり、よく読めば分かるのだが、リベラルな読者におもねるために、朝日の記者ではなく、有識者という外部の人間にリベラルな文を寄せて貰うという小癪なことをずっと前からやっている。

 本書はまず、朝日新聞社の欺瞞を指摘していることを挙げなければならない。

 そして電力会社はもちろん、政治家や官僚が、原発マネーに群がっている現実が、「原発回帰」をもたらしているのだということを第6章で指摘している。

 原発関連に多額の税金を投入する一方で、再エネの発展を阻止するかのような動きを、政財官が推進し、そのため、日本の再エネ技術が抑圧されている現実が、第2章で描かれる。

 そしてそれが韓国でも存在し、そのルーツは日本による植民地支配であることが指摘される。

 原発に反対する人びとは、この本は読んだ方がよいだろう。日本の支配層がカネにまみれながら、原発に回帰する姿を知ることができる。

 

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