2026年3月19日木曜日

【演劇】劇団NLT「Musical O.GⅡ」を観てきた。

  O.G.というのは、OldーGirls、この劇に即していえば、「老女」となるか。このミュージカル劇、全編「老女」への盛大なる声援であった。観客の拍手は、そのまま「老女」への讃歌となり、激励となる。「老男」のわたしとしては、戸惑うところさえあった。

 シチュエーションはあんがい単純であるが、しかしそこにはふたりの「老女」の人生が詰まっている。そうした「老女」の人生を背景に話は展開していく。1時間45分、語りと歌によって動いていくのだが、ふたりの「老女」がお互いを助けあう、励まし合うという「シスターフッド」もあり、「老女」が今後より良く生きていくための処方も示されていた。

 最近「老い」に対して非難めいたことを言ったり、「老人」への社会保障などを減らすべきだという政党も出てきている。彼らも、必ず「老い」、「老人」になっていくのだという冷厳な事実を予想することができない人びとだ。

 このミュージカル劇は、そんな風潮に対して、「フン、何よ、歳をとって悪いのか!」、「歳をとってシミが出来たり、シワが増えたりしているけれど、それが何だ!」という、堂々とした抗議であるともとれた。それも笑顔を見せながら。

 「老女」だって自由に楽しく生きていきたい、のである。それを妨げる權利など何もない。だけど、「老女」、いや「老男」だって、「孤独」に生きていくのはつらい。人間は、いくつになっても、支え合う存在なのだ。

 だから、「老女」よ、「老男」よ、団結せよ!そしてみずからの尊厳を守り抜こう!というテーマが、底に流れているように感じた。

 1時間45分は、とても短く感じた。 

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