2026年2月27日金曜日

展覧会 中村宏 アナクロニズムのその先へ

  中村宏(1932~2025)は画家である。中村の出身は浜松市。日本大学芸術学部に入学し、社会に対する強い関心を抱き、運動に関わりながら画家としての眼差しを持ち続け、そして描いた。その一つが、有名な「砂川五番」である。彼は米軍基地拡張反対の砂川闘争に参加し、その姿を具体的に描いた。それ以外にも、「機関士」、「国鉄品川」など、国鉄の労働者の姿を描いた。

 2年前、歴史講座で「画家と戦争」をテーマとして話したとき、中村を冒頭にとりあげた。その頃、中村は戦争画、彼が浜松で体験した空襲や艦砲射撃を描いていたからだ。しかし中村は昨年亡くなった。 

 今日、わたしは行ってきた。

 中村の絵には、若い頃の問題意識が生きつづけている。どの作品もエネルギーに満ち、迫力がある。また絵には動きがある。実際の動き、あるいはいつか動きだすことを予想させるエネルギーが潜在している。 

 この展覧会、静岡県立美術館でしか開催されない。 この展覧会、亡くなる前から企画されていた。そこには、よくも集めたものだと思われるほどたくさんの作品が並べられている。素晴らしいというしかない。

 とても貴重で、ぜひ行ってみる価値がある。3月15日までの開催である。 

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