2025年11月10日月曜日

弾圧

  治安維持法体制下の社会運動に関していろいろな本を読んできた。特高による弾圧、具体的には拷問などについて記されたものを読むと、はたして自分は耐えられるだろうかという問いを持つ。

 国家権力の存在を背景にして、特高たちは暴虐の限りを尽くした。特高の暴力は、まさに国家権力の暴力であった。

 国家権力を掌握した者は、いかに憲法や法律があろうとも、それを無視して、やったもん勝ちだというように非法を働く。

 米大統領トランプが今やっているのは、憲法や法を無視しして、やりたい放題のことをしている。

 『週刊金曜日』(11月7日号)の矢部武による「恭謙振りかざすトランプ政権 「赤狩り」よりも酷い言論弾圧」、『地平』(12月号)の大矢英代による「抵抗は続く」には、その具体的な動きが記されている。

 いま、アメリカは自由にものを言えない。自由は確実に遠のいている。またアメリカの学問の自由も奪われている。トランプが忌避する研究には「資金」を提供しない。「性の多様性、移民の権利、気候変動など、トランプ政権の方針にそぐわない研究の封じ込め」が行われている。

 矢部は、報道へのトランプ政権の迫害について書いている。言論統制は、国内全体に行われている。それに対し、87歳の女優、ジェーン・フォンダが抵抗し、「怖いと感じると、私は歴史に目を向けます。これまで何度も効果を発揮してきたのは団結です。団結し、無視できないほどの大勢の中に勇気を見出し、互いに立ち上がることです」と鼓舞する。

 大矢も、「米国の民主主義の歴史は、常に上り坂だったわけじゃない。時にはトランプのような権力者が当選して、底まで落ちる。だけど、またみんなで登り始めるんだ。民主主義というのは、ゴールではなくて、高みを目指しつづけること。登りつづける行為自体を民主主義と呼ぶんだと思う」という一有権者のことばを紹介する。

 弾圧に耐えられるか、と問うとき、一人では無理だ、しかし人間がいる、同じ抵抗する者がいる、それが力になる。言うことは同じだ。

 厳しい時には、他人と手を結ぶ。それなしに、権力の暴虐には耐えられない。手を差し伸べよう、日本でも。

 

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