2025年9月18日木曜日

巨大企業と企む自然破壊

  ハフィントンポストに「暑くなる東京、世界の都市が樹木を増やす中で伐採。ヒートアイランド対策に「逆行」するまちづくり」という記事が載っている。

 東京に行くと、その変化に驚く。超高層ビルが建ち並び、さらに建築中のビルもたくさんある。6月末に武蔵野大学有明校舎に行ったが、そこへ行くまでの景観をみると、超高層ビルがたくさんあった。東京湾からの海風を防ぐ役割を果たすと言われている。

 東京都は、三井不動産などとともに、自然破壊に勤しんでいる。神宮外苑再開発、日比谷公園・・・・・。都内各地の樹木を伐採し、そこに新たな開発計画により、巨大企業にばく大な利益をもたらそうとしている。

 世界各地の巨大都市は、緑を増やそうと躍起になっているのに、日本だけはそれに逆行する。

 別にわたしは東京に住む気持ちなんかさらさらないから、どうでもいいのだが、地球全体を熱くする施策に、政府や自治体が邁進している姿には唖然とする。

 日本という国には、「公共」という観念が育っておらず、とりわけ、企業は言うまでもなく、政府や自治体にもそれがない。大企業など企業のカネ儲けを助けることしかしない。カネ、カネ、カネ・・・・・・・「今だけ、カネだけ、自分だけ」。 

 日本はそんなことばかりしているから、 国民が貧しい国、他国民から「安い日本」といわれるようになったのだ。

 しかしそれも、日本国民自体が選んだ道でもある。国民も、公共性なんか振り向きもせずに、「今だけ、カネだけ、自分だけ」の金銭哲学で行動し、自由民主党という利権政党を支持してきた結果が現在に至ったのである。東京都民も、小池百合子という利権政治家を都知事に当選させているのだから、東京都の緑がなくなるのも仕方がないか。

 東京都民は、緑を破壊し、コンクリートジャングルの中で猛暑に耐えて生きていくことを選んでいるようだ。

 

  

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