2025年9月13日土曜日

東京一極集中

  『週刊金曜日』の「凱風快晴」というコラムで、内田樹が「都市への人口一極集中を止めなければならない」と主張している。「資本主義は必ず公共財の私有化と資源の一極集中をめざす」とも。

 東京都では、「公共財の私有化」を小池都政と三井不動産などが、それを推進している。ひどいことばかりしているのに、東京都民は小池都政を支持しているようだ。

 東京に行くたびに、超高層ビルが増えている。それらは超富裕層しか関係しない建物だろうが、しかし人びとは東京へ、東京へと移動している。

 最近、静岡県の牧之原市などで竜巻が起き、大きな被害が出た。竜巻による被害は、日本ではほとんどなかったことだ。しかし近年は、度々起きている。

 またここ3年間、酷暑と渇水、そして局所的な豪雨が続いている。当然農作物の成育にも大きな影響を及ぼしている。気候変動は、人間生活を脅かしはじめている。本腰を入れて、気候変動対策をしなければならないと思う。

 しかし、東京に住んでいる者たちは、あまりそれを意識していないだろう。とりわけ政治家、自由民主党という党所属の議員たちは、利権のために政治家になったものだから、そんなことを意に介さず、政争に明け暮れている。裏金をつくって自分の懐に入れても、国税庁や警察・検察は動かない。国税庁や警察、検察、そして官僚たちも、自由民主党と固い絆で結びつき、利権獲得に余念がない。まさに同じ穴のむじな、というものだ。

 東京都はカネがあるので、インフラなどへの財政支出ができるので、地方よりも快適な生活ができる。公共交通機関もしっかりしている。地方では、何をするにも車を使わなければならないから、ガソリン代の高騰は地方の庶民の生活を悪化させている。しかし、自由民主党、公明党は言うまでもなく、立憲や国民、維新も、地方の庶民が苦しんでいることなんか意に介さない。

 一昨日、東京都の一部を、豪雨が襲い、中小河川が溢水し、一定の被害が出た。

 わたしは、富裕者が集住している東京都で、いろいろな災害が起きれば良いと思っている。それでないと、能登半島など、度々災害に襲われている地方で生きる人びとの気持ちなど理解できないだろうと思うからだ。またそれにより、東京から地方へと移住する人も増えてくるのではないか。

 資本主義は、利潤拡大を求めて、今や公共財をも食い始めた。日比谷公園、明治神宮外苑・・・・・・・・大阪では、私学に大金を渡すことによって、公立高校を潰し、その土地に高層マンションを建てるなど、資本主義は「公」を大胆に食いつぶす、それを自治体や政府が後押しする。

 資本主義は、すでに末期に来ている。新自由主義は、その現れだと思う。新自由主義が極大利潤を求めながら、地球環境を破壊している。地球に生きる人びとは、果たして破壊を止めることができるだろうか。

 

 

0 件のコメント:

コメントを投稿