大きな二つの仕事の締め切りが迫っていたために、ブログを書く余裕を持てなかった。その間、石破首相が辞任するというニュースが流れてきた。
自由民主党と公明党は、長い間政権を担ってきて、骨の髄まで利権で塗り固められた政党であると思う。その利権は、経団連などに集まる大企業、経済界との深いつながりの中でつくられてきたものだ。庶民から集めた消費税を中心とする税を、大企業など、自民党、公明党とつながりのある面々に横流しするのが、自民党・公明党政権の役割である。
この二つの政党が政権を握っている限り、利権政治はなくならない。
石破を引きずり下ろしたのは、政権を掌握したまま利権政治を続けたいという面々が、脅迫したためだろう。
今日配達された『週刊金曜日』の「編集長後記」に「石破首相は国民ではなく党を守ることを選んだ」とあるが、その通りだと思う。「党を守る」ということは、利権政治を守るということでもある。
自民党・公明党政権が続く限り、誰が首相になろうともあまり変わらないということだ。経済界、官界が、自民党・公明党政権を支えている。彼らは利益共同体である。
自民党、公明党の支持率が下がっているそうだが、当たり前である。旧安倍派の、大日本帝国の戦時期の体制に郷愁を抱いている者たち、彼らはその郷愁を一方で語りながら、他方では裏金でせっせとカネを貯めていた。その裏金に対して、日本国家(警察、税務署など)の官庁は、彼らの罪を問うことをしなかった。なぜか。官界と自民党・公明党政権とがぐるだからだ。
これほどまでに自民党・公明党政権が「悪」を働いているのに、まだ彼らに投票する選挙民がいる。
少しおかしい、と思った選挙民の中には、参政党や国民民主党、維新などに投票した者がいるが、それらの政党と自民党とは相互に入れ替え可能な面々が揃っている。維新の元議員が参政党に行き、自民党の元議員も参政党に行く。要するに、同じような考えを持った政党であることだ。だから、それらの政党所属の議員が増えても、何も変わらない。悪くなるばかりだ。 そもそも彼らは、議員になることが、目的であって、国民のために何か良いことをしようとはまったく思っていないからだ。
政治に冷めてしまったわたしは、晴耕雨読の日々を送りながら、横目で醜い政治家の動きを睨むだけである。あんな醜い生き方だけはしないようにしよう、という反面教師が、政治家の中にどんどん増えている。日本の劣化はとどまるところを知らない。
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