2014年に刊行された本を今日読んだ。
わたしは胴元が儲かる賭け事はしない。パチンコはもちろん、麻雀もやらないし、競輪、競馬などもやらない。浜松市にはオートレースがあるが、一度も行ったことはない。
なぜこの本を買ったのか記憶にはないが、帚木蓬生の小説はいろいろ読んでいるので、その関係で購入したのだろう。
読んでみて驚いたのは、公認されている博打(賭け事)には、経済産業省(競輪、オートレース)、文科省(スポーツ振興くじ)、警察庁・公安委員会(パチンコ)、農水省(競馬)、国交省(競艇) という省庁がそこからの利権を分け合っていること、政治家議連をつくって賭博業界の応援団を担っていること・・・・など、はじめて知ったことが書かれていた。
古代から日本の為政者は、賭博を厳しく禁止していたのだが、戦後になって政治家や官僚と繋がることで、賭博が公認されるようになったことも知った。日本にカジノを導入しようとしているカジノ議連には、自民党、立憲民主党、維新、国民民主党、公明党の議員が参加し、参加していないのは共産党、社民党、れいわ新選組だという。
ギャンブル依存症で多くの国民が苦しんでいる状況があるのに、自民党や立憲民主党など、こうした政党がカジノを推進しようとしていることにたいへん驚いた。立憲民主党なんかは、わたしが見通していたとおり、自民党と基本的に変わらない政党であることを再認識した。
ギャンブルと無関係に生きている人こそ、この本を読んで、その弊害を知った方がよい。自分とは関係ない、という意見はわかるが、ギャンブルは日本(人)を蝕んでいく。
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