2025年7月17日木曜日

傲慢

  アメリカ大統領トランプが、「アメリカファースト」だと彼が思う施策を打ちだしている。その施策が吉と出るか凶と出るか。おそらくいろいろな問題が起きて、アメリカは全体的に後退するどころか、世界からの信頼を失っていくことだろう。

 アメリカの落日はかなり前から指摘されてきたが、落日を早めることは確かであろう。

 さてトランプは、日本から輸入される自動車に25%の追加関税をかけるとした。しかしアメリカの自動車は、日本に無関税で輸入される。これでは対等平等ではない、

 トランプは、日本にはアメリカの自動車が走っていないという。多くはないが、しかし走ってはいる。JEEPであるが、その他は知らない。ただまれに、幅広い大きな車、あきらかにアメリカ車であることがわかる車を見ることもある。

 しかし日本の道路は、アメリカ車には合わない。狭いからだ。アメリカは、自国の車を売りたいなら、日本人にあうような、日本人が好むような車をつくるべきである。それをしないで、アメリカ車が日本で売れないと叫ぶのはお門違いと言うべきだ。

 まさに独善的。他国を自国に合わせようとする傲慢さ。

 しかし、そうした傲慢は、トランプだけではない。アメリカは建国当時から傲慢で独善的な国づくりをしてきた。インディアンを追い払い、虐殺し、労働力が足りないとして黒人を奴隷として酷使し、奴隷労働がなくなっても黒人を差別し続け、国土を広げるためにメキシコと戦争し、またスペインとも戦争してフィリピンやグアムなどを植民地とし、またハワイも併呑し・・・・・・他国や他民族をいっさい尊重しない姿勢でアメリカという国をつくってきた。

 また通商政策でも、トランプがやったように、高い輸入関税を一方的に課したりしてきた。

 だから、トランプが突出してアメリカファーストの施策をしているのではなく、多かれ少なかれ、アメリカが傲慢で独善的な施策を展開してきたことは、アメリカの歴史を少し調べるだけでわかるはずだ。 

 アメリカは、とにかく傲慢で独善的な国家である。

 

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