高校で、部活動を指導するために教員になったという人びとが一定数存在する。
わたしは、教員の第一の仕事はきちんと授業をすることだと思っていたが、そうではない人びとが多かった。
部活動の指導をしたいという人びとの担当教科は、体育と社会科(地歴科、公民科)であった。その人びとは、自分自身も高校で野球部の部活動に参加していて、推薦などで経済学部などに入り、社会科の教員免許を取得し、教員への途を歩む。
高校では、毎年教育実習の大学生が来るのだが、社会科の場合、半数が部活動指導をしたいからという理由で教職課程をとっていた。
長い間、高校教員をやってきて、そういう人たちが学校教育を破壊していると思ってきた。彼らは授業のための教材研究なんかしない。教科書会社が発行している穴埋め式の教材やプリントを印刷して、その穴埋めに答えを書かせるような安易な授業をしていた。
今日の静岡県のローカルニュースを見ていたら、中学校でもそういう教員がいるという。中学校の部活動が地域に移管するということから、教員をやめてそうした子どもを指導する会社に転職したそうだ。
それほど部活動をやりたい人は、この人のように、最初からそういうところに就職すべきだと思う。
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