伊東市長の学歴詐称の問題が騒がれている。東洋大学を卒業したのか、中退なのか、除籍なのか・・・・学歴問題が騒がれてから、伊東市長はそれについて明言せず、やっと会見を開いて除籍であったことを明らかにした。
まず、政治家にはどのような学歴が必要なのか、という問いもたてることはできるが、れいわ新選組の代表山本太郎は、「わたしは中卒だ」と明言している。 わたしは山本太郎が街頭などで市民と対話している姿をみて、政治家にとって必要なのは学歴じゃない、ということを実感している。
したがって、伊東市長の学歴そのものは、問題にはならない。
しかし、伊東市長は大学を卒業したのかどうかさえ、疑惑が提示されてからすぐに明言しなかった。これはとてもおかしい。みずからが大学を卒業したかどうかは、みずからの記憶に明確に残っているはずだ。
わたしは、大学の入学式も、卒業式も出ていないけれども、卒業したという記憶を明確に持っている。きちんと所定の単位を取り、学費も払ってきたから、当然のことである。大学に入学したけれども、単位をとらなかった、学費を払わなかったということがあれば、それは除籍になるだろうし、それはいちばん本人の記憶に残っているはずだ。他者からの投書によってはじめてわかるという話でもない。
大都市の首長にも学歴詐称の問題が生じていたが、某国の場合ならカネで解決できるだろうが、日本の大学はそうしたことはないだろう。
わたしは、この伊東市長の場合、学歴の問題というより、自分自身が大学とどう関わってきたのか記憶にあるはずなのに、それを、問題が発覚してから正副議長に卒業証書らしきものを見せたり、それに関して弁護士を雇ったりして何とか逃れようとした態度、事実に対する、あるいは自己の人生に対する誠実さがないことが問題だと思う。
やはり大学を卒業していたかどうかということではなく、その点で、伊東市長には誠意がないと思わざるを得ない。市長としての職は、おそらく全うできないだろう。いさぎよく辞職すべきである。
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