日産の車には、一度も乗ったことはない。しかし、トヨタに次いで、二番目の自動車メーカーであるということは認識していた。
その日産自動車が、経営危機に陥って、工場を閉鎖して大量の労働者の首切りを行うという。日産自動車に勤めている労働者は、たいへん心配していることだろう。今後の生活はどうしたらよいかもわからない、暗黒の世界に追い出されるのだ。
ところが、そうした経営危機をつくりだした経営者、内田誠社長、坂本秀行副社長、星野朝子副社長、中畔邦雄副社長には、退職慰労金として、4人に、なんと6億4600万円を支払ったというのだ。
ひとり平均1億5000万円以上。
2025年3月期の決算で、日産自動車の赤字は6708億円。そのため、7工場を閉鎖し、2万人が削減される。
2023年度、内田には6億5700万円、坂本には1億9000万円、星野・中畔にはそれぞれに1億6900万円が支払われたそうだ。
これが、新自由主義に覆われた社会の現実である。
多くの労働者が熱心に働いてつくった自動車を販売して日産自動車は利益をあげてきた。労働者は価値を創造した、中心的な人びとである。
だが、価値を創造もしなかった経営者は、途轍もないほどの報酬を得る。
これが新自由主義の社会である。
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